こんにちは! 悪臭スナイパーこと中丸です!
本年の臭気判定士試験の案内がにおい・かおり環境協会様HPにて
発表されております。
http://www.orea.or.jp/about/shiken.html
試験の申込は9/12(金)までですので、ご注意ください。
さてさて、引き続き平成25年度臭気判定士試験問題より、臭気指数等の
測定実務内の計算問題を解いていきましょう。
今回は排出口試料の嗅覚測定の計算問題です。
問53
嗅覚測定法による排出口試料の臭気指数を求めましょうという問題です。
環境試料の問題で覚えておかなければならないのは、
①希釈倍数とその対数を計算する事
②各パネルの解答について正誤判定をし、上下カットをする事
③各パネルの閾値を算出し、全体の閾値の平均から臭気指数を算出する事
となります。
①希釈倍数とその対数を計算する事 からみていきましょう。
各希釈倍数とそれぞれの対数を計算します。
3L(3,000ml)の無臭袋に臭いを30ml、10ml、3ml、1ml、0.3mlと注入していく
わけですから、その希釈倍数と対数は、
30ml・・・希釈倍数:100、対数:log100=2.00
10ml・・・希釈倍数:300、対数:log300=log(3×100)=log3+log100=0.48+2=2.48
3ml・・・希釈倍数:1,000、対数:log1,000=3.00
1ml・・・希釈倍数:3,000、対数:log3,000=log(3×1,000)=log3+log1,000=0.48+3=3.48
0.3ml・・・希釈倍数:10,000、対数:log10,000=4.00
また、それぞれの希釈倍数の中間の対数値も計算しておきます
(2.00+2.48)÷2=2.24
(2.48+3.00)÷2=2.74
(3.00+3.48)÷2=3.24
(3.48+4.00)÷2=3.74
わかりやすいように、表に計算結果を記入していきます。(①)
続いて、
②各パネルの解答について正誤判定をし、上下カットをする事 です。
各パネルの解答に関して、
正解・・・○ 間違え・・・×
を表に記入していきます。
その後、上下カットを行います。
上下カットでは一番最初に臭いが嗅ぎ分けられなくなったパネルと、
一番最後まで臭いをかぎ分けられたパネルの結果を計算から除くため、
カットする事です。
カットを行い、異常値を除く事で、後の平均値の算出を、より正しい
結果に近づけます。
今回の問題では、
10,000倍の臭気を嗅ぎ分ける事ができた パネルB
300倍の臭気を嗅ぎ分ける事のできなかった パネルE
をカットする事になります。
複数人いる場合は、1人だけをカットします。
③各パネルの閾値を算出し、全体の閾値の平均値から臭気指数を算出する事
各パネルの閾値は、正解した希釈倍数と不正解の希釈倍数の中間となります。
よって、各パネルの閾値は表より、
パネルA・・・3.74
パネルC・・・2.74
パネルD・・・2.74
パネルF・・・3.24
パネルG・・・2.24
全体の閾値の平均値は、
(3.74+2.74+2.74+3.24+2.24)÷5=2.94 となります。
臭気指数=10×log臭気濃度の公式より、上で求めた平均値はlog臭気濃度に
値する数値ですので、
臭気指数=10×2.94=29.4≒29
臭気指数29となります。
問54
問53と同様に、嗅覚測定法による排出口試料の臭気指数を求めましょうという
問題です。
パネルは6人です。
先ほどと同じように解いていきます。
①希釈倍数とその対数を計算する事
各希釈倍数とそれぞれの対数を計算します。
3L(3,000ml)の無臭袋に臭いを30ml、10ml、3ml、1ml、0.3mlと注入していく
わけですから、その希釈倍数と対数は、
30ml・・・希釈倍数:100、対数:log100=2.00
10ml・・・希釈倍数:300、対数:log300=log(3×100)=log3+log100=0.48+2=2.48
3ml・・・希釈倍数:1,000、対数:log1,000=3.00
1ml・・・希釈倍数:3,000、対数:log3,000=log(3×1,000)=log3+log1,000=0.48+3=3.48
また、それぞれの希釈倍数の中間の対数値も計算しておきます
(2.00+2.48)÷2=2.24
(2.48+3.00)÷2=2.74
(3.00+3.48)÷2=3.24
わかりやすいように、表に計算結果を記入していきます。(①)
続いて、
②各パネルの解答について正誤判定をし、上下カットをする事 です。
各パネルの解答に関して、
正解・・・○ 間違え・・・×
を表に記入していきます。
その後、上下カットを行います。
今回の問題では、
3,000倍の臭気を嗅ぎ分ける事ができた パネルE
300倍の臭気を嗅ぎ分ける事のできなかった パネルD
をカットする事になります。
③各パネルの閾値を算出し、全体の閾値の平均値から臭気指数を算出する事
各パネルの閾値は、正解した希釈倍数と不正解の希釈倍数の中間となります。
よって、各パネルの閾値は表より、
パネルA・・・2.74
パネルB・・・3.24
パネルC・・・2.74
パネルF・・・3.24
全体の閾値の平均値は、
(2.74+3.24+2.74+3.24)÷4=2.99 となります。
臭気指数=10×log臭気濃度の公式より、上で求めた平均値はlog臭気濃度に
値する数値ですので、
臭気指数=10×2.99=29.9≒30
臭気指数30となります。
それでは、次回は最後の問題、排出水試料の嗅覚測定を解いていきましょう!
楽しくないですが、お楽しみに!
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