月別アーカイブ: 2014年8月

脱臭装置のデモ機で脱臭テスト 2件


今年の夏休みは長男長女の世話を見て、奥さんへ得点稼ぎをしている
チーム60Hzの山田がお届けします。

暑いですね、どうしたらそんなに汗をかくのってくらい汗かきの私にはつらい
時期が続きます。この暑い時期に工場内の臭気コンサルテーションを行いま
したのでその話を少々。

名前は明かせませんが、某自動車メーカーの生産工程の排気臭気対策、
加工食品会社の生産工程排気臭気対策の脱臭テストをおじさんばかりの
チーム60Hzに50Hzの若手のエースに協力してもらって実施しました。

製造工程で発生する独特のフェノール臭気をハイブリッドスクラバー
デモ機で脱臭テスト。

酸化機能水による酸化分解を効率よくスクラバー内部で行う事で臭気を
強力に脱臭します。
結果は良好で見学されていた方々からも良く取れているねと嬉しいお言葉を
頂きました。

キャプチャ

加工食品工場で発生する調理臭気(フライヤー臭、煮込み臭)をゼオガイア
脱臭装置のデモ機で脱臭テスト。
ゼオガイアは不燃性のセラミック無機繊維をハニカム形状型に成型して
捕集効率を上げた脱臭フィルターで、低圧損性能も向上し、使用面風速も
2m/secまで対応可能で駆動部がいらないのがウリです。
こちらも結果は良好。

汗だくになる暑い中の作業でしたが、どちらの脱臭テストも非常に好評
でしたので、納入する為にもう一汗かかなければ・・・。
これが一番大変かも・・・。

実風量で試す事は出来ませんが、デモ機があります。
費用は掛かりますが、脱臭テストで効果を確認してみませんか。
臭気苦情で困っている企業様、まずは臭気の把握からはじめませんか。
声をかけていただければ、日本全国だけでなく外国まで行きますよ。
宜しくお願い致します。

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まだまだ、タイ王国の工場にて、消臭・脱臭の仕事は続いていきます!


毎度お世話になります。
共生エアテクノの技術開発部長、吉田が今週の担当です。

最近は月に1回のペースで、タイへ行っております。
そのほとんどが、工場の排気から出る悪臭の対策です。

しかも、自動車製造にかかわる日本のタイ現地法人工場が
圧倒的に多いのも特徴です。

鋳造ラインから発生する、アンモニアやフェノール、アルデヒド類は
日本でもタイでも、臭いものは臭いので、脱臭対策必須です。

DSCN3092

ここの工場では、アルミ部品の溶解や鋳造からの排気臭対策
既に、消臭剤噴霧システムを1セット、納品させていただき、
設置工事まで当社で請負致しました。

大変効果が良く、工業団地からの臭気苦情もなくなったとの事で、
もう一つの排気ラインにも、消臭剤噴霧システムを納入予定となり、
現地にて現調して参りました。

14072901

タイでの脱臭対策では、日本とは違ったポイントでの注意事項もあり、
消臭設備を輸出したり現地で設置するノウハウも、蓄積出来てきました。
経験が全てですね。

14073105

経験といえば、タイの食事。
どうしても慣れないタイフードですが、この日は現場の食堂にて
昼食をご馳走になりました。
なかなか美味?でしたね。

タイ王国に進出されている日系企業様。
工場の臭気対策でお悩みであれば、弊社共生エアテクノまで
ぜひお問い合わせ下さい。

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平成25年度臭気判定士試験問題


こんにちは! 悪臭スナイパーこと中丸です!

本年の臭気判定士試験の案内がにおい・かおり環境協会様HPにて
発表されております。
http://www.orea.or.jp/about/shiken.html
試験の申込は9/12(金)までですので、ご注意ください。

さてさて、引き続き平成25年度臭気判定士試験問題より、臭気指数等の
測定実務内の計算問題を解いていきましょう。
今回は排出口試料の嗅覚測定の計算問題です。

問53

53

嗅覚測定法による排出口試料の臭気指数を求めましょうという問題です。

環境試料の問題で覚えておかなければならないのは、

①希釈倍数とその対数を計算する事
②各パネルの解答について正誤判定をし、上下カットをする事
③各パネルの閾値を算出し、全体の閾値の平均から臭気指数を算出する事

となります。

①希釈倍数とその対数を計算する事 からみていきましょう。
各希釈倍数とそれぞれの対数を計算します。
3L(3,000ml)の無臭袋に臭いを30ml、10ml、3ml、1ml、0.3mlと注入していく
わけですから、その希釈倍数と対数は、

30ml・・・希釈倍数:100、対数:log100=2.00
10ml・・・希釈倍数:300、対数:log300=log(3×100)=log3+log100=0.48+2=2.48
3ml・・・希釈倍数:1,000、対数:log1,000=3.00
1ml・・・希釈倍数:3,000、対数:log3,000=log(3×1,000)=log3+log1,000=0.48+3=3.48
0.3ml・・・希釈倍数:10,000、対数:log10,000=4.00

また、それぞれの希釈倍数の中間の対数値も計算しておきます
(2.00+2.48)÷2=2.24
(2.48+3.00)÷2=2.74
(3.00+3.48)÷2=3.24
(3.48+4.00)÷2=3.74

わかりやすいように、表に計算結果を記入していきます。(①)

続いて、
②各パネルの解答について正誤判定をし、上下カットをする事 です。
各パネルの解答に関して、
正解・・・○ 間違え・・・×
を表に記入していきます。

その後、上下カットを行います。
上下カットでは一番最初に臭いが嗅ぎ分けられなくなったパネルと、
一番最後まで臭いをかぎ分けられたパネルの結果を計算から除くため、
カットする事です。
カットを行い、異常値を除く事で、後の平均値の算出を、より正しい
結果に近づけます。

今回の問題では、
10,000倍の臭気を嗅ぎ分ける事ができた パネルB
300倍の臭気を嗅ぎ分ける事のできなかった パネルE
をカットする事になります。
複数人いる場合は、1人だけをカットします。

53-1

③各パネルの閾値を算出し、全体の閾値の平均値から臭気指数を算出する事
各パネルの閾値は、正解した希釈倍数と不正解の希釈倍数の中間となります。
よって、各パネルの閾値は表より、
パネルA・・・3.74
パネルC・・・2.74
パネルD・・・2.74
パネルF・・・3.24
パネルG・・・2.24

全体の閾値の平均値は、
(3.74+2.74+2.74+3.24+2.24)÷5=2.94 となります。
臭気指数=10×log臭気濃度の公式より、上で求めた平均値はlog臭気濃度に
値する数値ですので、
臭気指数=10×2.94=29.4≒29
臭気指数29となります。

問54

54

問53と同様に、嗅覚測定法による排出口試料の臭気指数を求めましょうという
問題です。
パネルは6人です。
先ほどと同じように解いていきます。

①希釈倍数とその対数を計算する事
各希釈倍数とそれぞれの対数を計算します。
3L(3,000ml)の無臭袋に臭いを30ml、10ml、3ml、1ml、0.3mlと注入していく
わけですから、その希釈倍数と対数は、

30ml・・・希釈倍数:100、対数:log100=2.00
10ml・・・希釈倍数:300、対数:log300=log(3×100)=log3+log100=0.48+2=2.48
3ml・・・希釈倍数:1,000、対数:log1,000=3.00
1ml・・・希釈倍数:3,000、対数:log3,000=log(3×1,000)=log3+log1,000=0.48+3=3.48

また、それぞれの希釈倍数の中間の対数値も計算しておきます
(2.00+2.48)÷2=2.24
(2.48+3.00)÷2=2.74
(3.00+3.48)÷2=3.24

わかりやすいように、表に計算結果を記入していきます。(①)

続いて、
②各パネルの解答について正誤判定をし、上下カットをする事 です。
各パネルの解答に関して、
正解・・・○ 間違え・・・×
を表に記入していきます。

その後、上下カットを行います。

今回の問題では、
3,000倍の臭気を嗅ぎ分ける事ができた パネルE
300倍の臭気を嗅ぎ分ける事のできなかった パネルD
をカットする事になります。

54-1

③各パネルの閾値を算出し、全体の閾値の平均値から臭気指数を算出する事
各パネルの閾値は、正解した希釈倍数と不正解の希釈倍数の中間となります。
よって、各パネルの閾値は表より、
パネルA・・・2.74
パネルB・・・3.24
パネルC・・・2.74
パネルF・・・3.24

全体の閾値の平均値は、
(2.74+3.24+2.74+3.24)÷4=2.99 となります。
臭気指数=10×log臭気濃度の公式より、上で求めた平均値はlog臭気濃度に
値する数値ですので、
臭気指数=10×2.99=29.9≒30
臭気指数30となります。

それでは、次回は最後の問題、排出水試料の嗅覚測定を解いていきましょう!
楽しくないですが、お楽しみに!

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