産業工場向け脱臭装置」カテゴリーアーカイブ

鋳造工場の臭気対策


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株式会社共生エアテクノチーム60Hzの臭気判定士山田が今回のブログをお送りします。

カブヌシって分かりますか。

株式会社の株を所有している、株主ではありません。

ホンダのスーパーカブに乗っている人をカブヌシと言います。

山田家にスーパーカブがやってきました。(妻がカブヌシ(=金主)で、私は使わせてもらっているだけですけど・・・)

35年ぶりに原付に乗りました!

カブ特有のクラッチとブレーキに慣れるのに一苦労。

それと30km制限なのに、そのスピードにもびびって手汗がびっしょり。

ただ、

ガソリンが減っていないじゃないかってくらいに燃費はめちゃくちゃ良い。

カスタムパーツも多いので少しずつ新聞配達仕様からオシャレ仕様?に変わってきています。

趣味が増えました。本当はスポーツの秋でもあるので、体を動かさなければいけませんけどね・・・。

うちにあるカブは50ccエンジンです。

排ガス規制の問題で、50cc以下の原付が2025年11月に生産終了になります。

最高速度100km以下の二輪車は炭化水素の規制値が300ミリグラムから100ミリグラムに厳格化されるので50ccでは技術的に基準を満たすのが難しいようです。

エンジン式では規制を守ることが出来なくなるし、需要も減ってきたので採算も取れないという事でしょう。

エンジンタイプよりもモーターで動く電動バイクも増えてきていますからね。

新しい原付の基準は125ccエンジンの原付2種を4Kw以下に抑えた新基準の原付が誕生する予定です。*詳しくはインターネットで「原付 50cc無くなる」と調べて下さい。

そのエンジンですが、

エンジン本体は鋳造によって製造されます。鋳造の際はレジン臭気という独特の臭気が発生します。

鋳造については細かく書きませんので、こちらも詳しくは「鋳造 エンジン」とお調べください。

エンジンを作る鋳造工場はデカい、自動車メーカーさんの工場は本当に大きい。

なので、排気風量も比例して大きくなります。

排気風量が大きいと、臭気レベルが低いけど苦情が起こる場合があります。

それは、臭気排出強度(OER)の影響です。

どういうことかというと、排気風量(N㎥/min)×臭気濃度臭気排出強度となります。

例えば、

AとBの製品の製造時に臭気濃度320(臭気指数30)の臭気が発生するとします。

Aの工程は小規模で、排気風量が50 N㎥/min です。

Bの工程は大規模で、排気風量が1000 N㎥/min あります。

排気風量50 N㎥/min ×臭気濃度320=臭気排出強度16,000

排気風量1000 N㎥/min ×臭気濃度320=臭気排出強度320,000

同じ臭気を発生していても、臭気排出強度が大きく違います。

数字が高いほど、外部への影響度が高い事になります。

においの用語と解説という書籍にこのような記載があります。
  
においの用語と解説
  
臭気レベルが低くても排気風量が大きいと臭気排出強度も大きくなるため、臭気苦情が起こる可能性があります。

細かい事を言うと、排気口高さが15m以上の場合は臭気排出強度規制が採用されます。

排出口が高い場合は臭気の拡散に対する建物の影響も大きくなる事から、建物の影響などを考慮した規制式(大気拡散式)を用い、これに建物条件や排出ガスの流量等を当てはめる事により期待排出口からの臭気の排出量(臭気排出強度)を求める事になっています。

排気口高さが15m以下の場合は臭気指数規制が採用されます。排気口が低い場合は排出ガス流量を測定しない簡易な算定方法は許容されています。

臭気指数の規制値はクリアしているのに臭気が外部へ飛散していて苦情がある場合は、規制法等とは異なりますが臭気排出強度を計算する事も重要です。

共生エアテクノは鋳造工場の臭気対策脱臭装置を設置した事例があります。

接触効率の高いスクラバー方式に酸化機能水を使用した共生オリジナルの脱臭設備であるハイブリッドスクラバーインジェクションスクラバーでレジン臭気を軽減します。
  

鋳造工場の脱臭装置
鋳造工場の脱臭装置

 
また鋳造工場には、私のブログで何度も出てくる「におい監視システムDeomoni」も納入されています。

  

 
におい監視システムDeomoni

  

どちらもデモテストは可能ですので、臭気にお困りの事業主様からの御相談をお待ちしております。

日本全国、東南アジア諸国まで対応可能です。

詳しい営業マンが訪問しますのでご心配なく。

それでは次回のブログでお会いしましょう。

  
   
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大好きなゲームメーカー様のように、弊社の脱臭装置も皆さんに愛されるよう・・・


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共生エアテクノ/チーム50Hzの原田です。
【所持資格:臭気判定士、2級管工事施工管理技士、毒物劇物取扱責任者】

においに全く関係のないお話ですが、皆さんは仕事から帰ってからの空き時間、休日はどのように過ごしていますか?

私は1日のうち、仕事について一人で考える時間、仕事のことを何も考えない時間を意識的に必ず取るようにしています。
考える時間は、その日に行った業務内容を振り返り、翌日以降にしなければならない内容を頭の中で整理しています。

何も考えない時間を作る理由としては、毎日仕事のことばかり考えていると、考えがまとまらなかったり、考えすぎてしまい、考えが良くない方向へ向かうことが多かったため、極力何も考えない時間を確保しています。

何も考えない時間に何をするのかというと、FPSゲームをしています。
ゲームをしている最中は仕事のことなど忘れ、ゲームで敵を倒し、生き残ることだけに集中し、頭を空っぽにしています。

私の中では「仕事のことを何も考えない時間」というのは、頭の中を空っぽにして、翌日すっきりとした状態で仕事に臨むことが出来る大切な時間となってます。
仕事でミスをして、落ち込んだとしても、考えすぎても仕方がないので同じミスをしないよう対策を検討し、切り替えることが大切だと思います。

今やっているゲームは・・・、4年前からずっと同じゲームをプレイし続けています。
こんなに長い期間、世界中の人たちからこんなに愛されている理由として、ゲーム内容はもちろんですが、定期的に新しいキャラクターが登場し、マップも変更、武器の調整などが入り、少しでもゲームが楽しめる工夫をゲームメーカー様が実施しているからだと思います。
そんな素敵なゲームが今後も長く続いてほしいなと思いながらサービス終了までとことん遊ばせてもらおうと思っています。

さてさて、全く関係ないお話でしたが、ここから脱臭装置のお話を紹介させていただきます。

弊社では様々な脱臭装置を設計、販売させていただいております。
その中でも昔から多くご採用いただいている消臭剤噴霧システムについてご紹介いたします。

消臭剤噴霧システム

その名の通り「消臭剤」を「噴霧」することで臭気を低減させるシステムとなります。

この装置のメリットとして、
消臭剤を噴霧したい時に噴霧することが出来る(時間制御、風向制御等)
消臭剤の種類を簡単に変更できる
消臭剤の濃度を簡単に変更できる
・水の使用量がスクラバーに比べて大幅に削減できる
 
といったものがございます。
 
 
デメリットとしては、
・他脱臭装置に比べて脱臭性能が下がる
・水の使用量は少ないが、排水処理は必要になる
 
という事もございます。

対策を行いたい排気臭気に対して、「もう少し臭気を落としたい」、「水の使用量を削減したい」、「この風向きの時だけ噴霧したい」という現場の場合はお勧めできるシステムとなります。

消臭剤と対象臭気の相性、消臭剤を噴霧する量、対象臭気と消臭剤の接触する時間など、様々な条件によって脱臭性能が大きく変動しますが、比較的フレキシブルに対応できる脱臭装置の一つとなります。

ダクトスプレーシステム 消臭剤噴霧システム

弊社では10年以上前からご使用いただいているお客様もおり、定期的に装置メンテナンスを実施し、今でも現役で対象臭気を低減し続けています。

この度 そのようなあるお客様において、流石に10年以上使用されていることもあり、メンテナンスではなく機器更新をするタイミングとなりましたが、引き続き消臭剤噴霧システムをご採用頂くことになりました。

更新する機器は10年前と同じシステムではなく、少しずつ改良を重ねた最新バージョンでのご提供を予定しています。

長年販売する中で、ご使用されている様々なお客様の声を聞き、より使いやすいシステムに変化をしています。

私が大好きなゲームメーカー様のように、弊社の装置も皆さんに愛される装置になるよう改良を重ねていきたいと思います。

今回は消臭剤噴霧装置の内容についてでしたが、次回は消臭剤の選定方法についてお話しできればと思います。

  
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どんな脱臭対策がいいのかを見極めるために


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チーム60hz臭気判定士の山田です。

私のブログがUPされているのは10月だと思います。

10月といえば、スポーツの秋でもあります。

何か体を動かしたいと思っても、まだまだ暑いのでウォーキングとかは出来ない。

クーラーの効いた部屋で軽い筋トレと、最近はストレッチの動画を見て、痛い痛いと呻きながらストレッチをしています。

効果があるか不明ですが、とりあえず続けてみようと思います。

次回のブログで報告します。
  
  
さて本題に入ります。

共生エアテクノは空気環境の改善をご提案する会社です。

工場等の施設から外部へ排気される臭気の対策

室内で発生する臭気の対策

室内の異臭調査、脱臭のお手伝い等々。

常設する脱臭設備の提案もあれば、臭気の調査まで、においに関する内容は様々です。

においも沢山の種類があります。においの種類や強さによって対策方法も変わります。

なので、どんな脱臭対策がいいのかを見極めるために臭気コンサルテーションを実施する事が多いです。

今日はそんなお話

少し前になりますが、臭気コンサルテーションをしてきました。

某食品工場で、ゼオガイア脱臭フィルターを使用した脱臭テストを実施しました。

通常、ゼオガイアは2~3段で使用する事が多いですが、食品工場等で臭気レベルが高い時は5段以上必要な場合もあります。

ゼオガイアを6段使用した脱臭テストの結果は97%の脱臭効率となりました。
 

ゼオガイアを使用した脱臭テスト

 
 
つぎは某リサイクル工場です。

活性炭を使用した脱臭テストを実施しました。脱臭効果が高かったので、弊社活性炭脱臭装置デオキーパーが納入されました。処理風量も240cmmもありますので、高さも4mくらいと大型です。

排気口の風速測定や、風向風速計設置の設置をしたりしたので、高所作業車で作業しました。27mの高さまで伸ばすことが出来る車両を使いました。車のサイズも4tです。

普段コンパクトな車で営業しているので、運転は緊張しました、マニュアルミッションですし。

でも慣れって怖いですね、何回も高所作業車を借りていると、ダブルクラッチとかやっちゃいます。
 

活性炭を使用した脱臭テスト

 

高所作業車

 
臭気コンサルテーションを実施する事で、的確な脱臭対策設備の選定が可能となりますので、全国ならびに東南アジアの事業者様

臭気の診断から治療まで対応可能ですので、お気軽にご相談して下さい。

宜しくお願い致します。

  
  
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脱臭装置を導入したあとの臭気測定や気流チェックもお任せ下さい



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いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
弊社臭気判定士たちが、スタッフ持ち回りで更新しておりまして、
今回は、技術開発担当の役員である吉田が担当です。
  
弊社が臭気対策業務を日本、およびタイ、そしてベトナムや中国で行わせていただく中で大切にしていること。
それは、工場の臭気対策の業務を、トータルで対応できるようにすることです。
  
臭気の測定。臭気のアセスメントやコンサルテーション
対応方法の選定。脱臭装置の設計や施工、設置。
脱臭装置の設置後のアフターフォローやメンテナンス。
  
もちろん、それらのどこかの分野や業務を切り取って、
それのみを実施することも、お客様のご要望があれば行います。
しかしやはり、一気通貫でお手伝いさせていただけるのが理想と考えております。
  
工場によっては、例えば脱臭装置を導入するだけではなく、
排気ダクトや排気ファンの設置も同時に実施したりします。
そしてそれによって、工場内の気流がどうなったか気になるケースもあります。
  
そういう場合でも、
・ビフォアー、アフターでの臭気測定
・必要に応じて、ニオイセンサーdeomoniでのチェック。
・工場内の気流チェック
などを臭気対策の流れの中で、実施させていただいております。
  
工場内の換気
  
もちろん、工場内の作業環境の改善という点でも、
換気回数や換気方式、そして気流というのは大切な概念になります。
  
工場内の気流チェック
  
弊社では、日本およびタイの工場においては、
臭気対策として測定コンサルテーション、アセスメントから
ニオイセンサーによる工場の臭気の可視化や連続モニタリング
脱臭装置の設計や製作、設置工事、
さらにアフターサービスやメンテナンスまで、
トータルでも、部分的でも、対応しております。
  
  
工場の臭気対策でしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
経験豊富な臭気判定士たちが対応させていただきます。
  
  

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局所排気装置の排気量と脱臭装置の選定



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いつも本ブログをご覧いただいている皆様、お世話になります。臭気判定士の原田です。
  
今回は少し変わった臭気対策についてご紹介させていただきます。

弊社では脱臭装置の設計販売がメイン業務となっておりますが、そのほかにも臭気に関わる様々な業務を行っております。
今回臭気対策検討をご相談いただいた内容が、
「局所排気装置を持っているが、排気量が大きいため適正な吸引量を知りたい」
という内容でした。
 
なぜ排気風量を小さくしたいかというと、ご相談者様は塗装業務を行っており、局所排気装置を使用し、屋内の作業員環境対策をしておりました。
しかし、局所吸引装置から吸引された塗料臭気が屋外に放出されるため、屋外に臭気が発生している状態。
現在の局所排気装置の排気量のまま脱臭装置を選定すると、巨大な脱臭装置が必要になるため排気量を抑えたいという内容でした。

脱臭装置の大きさは、脱臭装置の種類によって多少異なりますが、基本的には排気風量によって大きく異なります。
排気風量とは、屋外に放出する空気量のことで、一般的に工場ではm³/minで表します。
これは「1分間に〇〇m³の気体を屋外に放出する」という表記となります。
なので、10m³/minと表記されている場合は、1分間に10m³の空気を放出する量となります。
この排気風量が大きければ大きいほど、それを処理する脱臭装置も大きくなっていきます。

少しでも脱臭装置を小型化できないか検討した結果、局所吸引量を減らせる可能性があったため、風量をどこまで減らせるか調査を行いました。

局所排気装置の吸引量を減らすということは、塗装工程で発生した臭気を吸引できず、
室内に漏洩する可能性が出てきます。
そのため、漏洩しない適正な吸引量を模索するため、発煙管と呼ばれる煙を発生させる道具と鼻の官能による評価で検証を行いました。
  
  
発煙管による吸引量検証
  
発煙管による吸引量検証
  
  
結果から、現在の吸引量を1/5にすると、臭気が漏れ始めるため、1/4であれば吸引量を減少することが出来ることが判明しました。
また、局所吸引装置のフードをビニールカーテンなどで個室のような囲いを追加することで吸引量を1/5にしても臭気が漏れないことが判明しました。
作業性の問題でフードの形状が変えれるかなどの検討事項は発生しましたが、大幅に吸引量を低下させることが出来ると判明しました。

弊社では空調設備業者などの専門業者ではないので、大掛かりな専門的な調査は行えませんが、
このような簡易的な調査を実施することで一つの参考になったかなと思います。

臭気対策を検討する中で、脱臭装置を選定するまでに様々な工程、段階を踏んで装置選定を実施しております。
まずは臭気対策をご検討されている場合、弊社にお声がけいただき、ご相談内容から最適な対策方法のご提案を致しますので臭気対策に困ったらとりあえず弊社にご連絡をいただけますと幸いです。  

  

 

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