脱臭くん奮闘記の更新を楽しみにしていただいている皆様、
おはようございます!
ゴールデンウィークの谷間の平日に、
悪臭スナイパーこと、中丸がお届けしております。
最近、悪臭スナイパーと命名され、臭気調査を担当して
見えざる敵:悪臭を仕留めはじめているのですが、
私の主な業務は、
工場様などから寄せられる排気臭気のお悩みを解決する、
臭気対策コンサルタントです。
さてさて、よくわかる(?)脱臭装置のイロハの第二回です。
前回は、燃焼方式に3方式
①直接燃焼法
②蓄熱式燃焼法
③触媒燃焼法
がありますよ!とお話させて頂きましたね。
今回は①直接燃焼法についてお話させて頂こうと思います。
直接燃焼法とは、読んで字のごとく、
臭気を直接燃やしてしまえ!という装置となります。
臭気を700℃以上の高温で燃焼・酸化分解することにより、
無臭の炭酸ガスと水蒸気に分解します。
臭気と酸素と火炎をしっかり混合させ、
臭気の発火温度を維持し、
臭気の燃焼反応に必要な滞留時間を十分に保っていれば、
臭気は酸化分解により脱臭されます。
メリットとして、
・高い脱臭効率が得られ、脱臭効率の低下・変動が少ない。
・ほとんどの臭気を処理可能
という点があり、
デメリットとして、
・初期投資・ランニングコスト(燃料を使用する為)が高い
とう点が上げられます。
基本的な内部構造として、
燃焼室・・・臭気とバーナーの火炎を十分に接触させ、臭気を昇温する
滞留室・・・加熱された臭気が酸化分解されるのに必要な反応時間を確保する
熱交換室・・・燃料を節約する為、燃焼室入口臭気と排気臭気で熱交換を行う
という大まかに3つの部門に分かれています。
燃焼における重要な要素は、
処理温度(Temperature)・・・通常650~800℃で処理を行い、対象臭気の発火温度に
よる
滞留時間(Time)・・・通常0.3秒~1.0秒接触させる
混合(Turbulence)・・・短時間で効率的に臭気と火炎を接触させ、十分に混合させる
で、3Tと呼ばれております。
工業地帯を深夜ドライブしている方は、
煙突の先から炎が出ている!火事だ!
と叫んだ経験がないでしょうか。
私はあります。
これは、フレアスタックと言いまして、
石油を精製する製油所などでは、
原油からガソリン・軽油等を精製する際、
メタン等の余剰ガスが発生します。
そのまま大気に放出すると、大気を汚染したり、
臭いが問題になったりしますので、
煙突の先っぽで燃やしているのです。
これも一種の直接燃焼法ですね。
それでは次回は、
②蓄熱式燃焼法、③触媒燃焼法
につきまして、見ていきましょう!
楽しくないですが、お楽しみに!
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