今回ご紹介させて頂きます事例は、「消臭剤噴霧装置」について
臭気判定士の原田がご紹介致します。
消臭剤噴霧装置は工場排気に対してダクト内又は噴霧ボックス内で
臭気に対して消臭剤を噴霧することにより臭気を低減させる方式です。
消臭剤の噴霧量を任意に変更することが可能で、他脱臭装置に比べて
ランニングコストを抑えることができる臭気対策方法となります。
先日、実際に製品を納めてまいりましたのでご紹介いたします。
今回は珍しく、建物を新しく建てる際に脱臭装置を組み込みたいとの
ご相談で、実際にどの程度の臭気が出るのかが不明な状態から設計を
スタート致しました。
対象臭気は焦げ臭気でアルデヒド主体の排気臭気であることしか
わかっておりません。
そのため、消臭剤噴霧装置を過去実績値を参考に最大噴霧量を設定し、
運用していく中で適正な噴霧量を模索する方向で客先と合致致しました。
排気風量が880CMM×4系統と巨大な排気量を対策することになり、
通常の脱臭装置では大型の脱臭装置が必要になりますが、
消臭剤噴霧装置であればダクト中間に噴霧ノズルを取付け、省スペース
での対策が可能となります。
排気条件として排気口2系統同時稼働なので、脱臭装置も1台の噴霧装置
で2系統制御できる仕様にし、イニシャルコストを抑える事が出来ました。
実際に設置させて頂き、稼働をした際に敷地境界線にて臭気測定を実施
致しました。
その結果、消臭剤を噴霧することによって無臭レベルまで臭気を低減
させることが出来ました。
排気風量が巨大だと装置も大きくなり、ランニングコストも膨大になる
傾向がございますが、任意でランニングコストを調整できる消臭剤噴霧
装置は客先に喜ばれるケースが多く御座います。
既存の建物が無い状態で臭気対策を検討する場合、事前調査が行えない
ため臭気対策を検討することが非常に困難ですが、脱臭効果を調整できる
消臭剤噴霧装置であれば柔軟に対応することが可能です。
大風量、複数系統、新築時臭気対策でお困りでしたら
是非ご相談を頂ければ対策提案をさせて頂きます。
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