こんにちは! 悪臭スナイパーこと中丸です!
暑いですね・・・屋外作業は堪えます。
国内で観測史上最高気温を記録したとの事で、異常気象を体感できる夏となりました。
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日においては、数々のキャッチコピーが生み出されてきましたが、気温にあてはめてみると、来年以降の夏はきっとこうです。
「過去最高と言われた2018年よりも暑い!」
「近年の当たり年と言われた2018年と同等の暑さ!」
自然には抗えないので諦めるとして、みなさん熱中症には気をつけましょう。
さてさて、そんな暑い中に実施した臭気調査において、最近よくある事例に遭遇したので、ご報告したいと思います。
とあるマンションの管理会社様からのご相談で、室内でカビのような臭いがしており、臭いの発生源と侵入箇所をつきとめてほしいという内容でした。
住人様からお話を伺うと、
・カビについては押入れ付近で発生
・壁裏が原因という事がわかっており、それについては工事業者で対策をしてもらった。
・対策後もカビのような臭いが消えず、困っている。
・臭いは、換気扇を稼働させると臭いが感じられるようになる。
との事でした。
お部屋に入って臭いを確認すると、カビ臭も感じるのですが、支配的な悪臭としては、雑排水臭でした。
衛生配管関係に問題があると考え、漏洩箇所の特定に調査方法を切り替えました。
・コンセントボックス、スイッチボックスの裏から壁裏の臭いを確認する
→壁裏から臭いが入ってきている事が確認できました
・お風呂にある点検口から天井裏を確認する
→天井裏の空間でも臭気がある事を確認できました。
一般のマンション住戸で確認できるところは限られています。壁裏、お風呂天井裏で臭いがあるのはわかったが、それ以上、手がかりとなるものがありませんでした。
雑排水系の臭気調査であれば、トレースガス調査と呼ばれる専門の調査道具を用いて調査を進めていくのですが、今回はカビ臭の侵入箇所の特定という事だったので、不覚にも調査道具を会社に置いてきてしまった・・・。
暑いなか、会社に戻ってまた訪問するのは避けたいところ。住人様の休日に無理やり調査日程を調整してもらっていたので、なんとかこの日中に原因を見つけたい!という思いから、嗅覚だけを頼りに漏洩箇所を追っていくことにしました。
キッチンよりもお風呂場。お風呂場よりも、洗面場。洗面場よりもトイレまわり。と臭いの強い箇所を絞り込んできました。
トイレ内の壁面に点検口があったので、点検口を開けてみることに。
点検口を開けると
「おぉ!」
なんと、ドンピシャで発生源が確認出来ました!
この原因については、いろいろなケースが想定されるのですが、
対策も比較的このケースでは簡単にできます。
今回でも、対策をしたのち、室内で臭いを確認すると、見事に臭いがおさまっていました。
住人様から称賛のお言葉を頂き、私は颯爽と現場をあとにし、帰路につきました。
このところ、このような現場は複数件あったように思います。少し昔とは、メンテナンス関係含め、やり方や方法が変化している事も原因の一つだと思いますので、こういったトラブルは増えていくのではと思っております。
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