局所排気装置の排気量と脱臭装置の選定



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いつも本ブログをご覧いただいている皆様、お世話になります。臭気判定士の原田です。
  
今回は少し変わった臭気対策についてご紹介させていただきます。

弊社では脱臭装置の設計販売がメイン業務となっておりますが、そのほかにも臭気に関わる様々な業務を行っております。
今回臭気対策検討をご相談いただいた内容が、
「局所排気装置を持っているが、排気量が大きいため適正な吸引量を知りたい」
という内容でした。
 
なぜ排気風量を小さくしたいかというと、ご相談者様は塗装業務を行っており、局所排気装置を使用し、屋内の作業員環境対策をしておりました。
しかし、局所吸引装置から吸引された塗料臭気が屋外に放出されるため、屋外に臭気が発生している状態。
現在の局所排気装置の排気量のまま脱臭装置を選定すると、巨大な脱臭装置が必要になるため排気量を抑えたいという内容でした。

脱臭装置の大きさは、脱臭装置の種類によって多少異なりますが、基本的には排気風量によって大きく異なります。
排気風量とは、屋外に放出する空気量のことで、一般的に工場ではm³/minで表します。
これは「1分間に〇〇m³の気体を屋外に放出する」という表記となります。
なので、10m³/minと表記されている場合は、1分間に10m³の空気を放出する量となります。
この排気風量が大きければ大きいほど、それを処理する脱臭装置も大きくなっていきます。

少しでも脱臭装置を小型化できないか検討した結果、局所吸引量を減らせる可能性があったため、風量をどこまで減らせるか調査を行いました。

局所排気装置の吸引量を減らすということは、塗装工程で発生した臭気を吸引できず、
室内に漏洩する可能性が出てきます。
そのため、漏洩しない適正な吸引量を模索するため、発煙管と呼ばれる煙を発生させる道具と鼻の官能による評価で検証を行いました。
  
  
発煙管による吸引量検証
  
発煙管による吸引量検証
  
  
結果から、現在の吸引量を1/5にすると、臭気が漏れ始めるため、1/4であれば吸引量を減少することが出来ることが判明しました。
また、局所吸引装置のフードをビニールカーテンなどで個室のような囲いを追加することで吸引量を1/5にしても臭気が漏れないことが判明しました。
作業性の問題でフードの形状が変えれるかなどの検討事項は発生しましたが、大幅に吸引量を低下させることが出来ると判明しました。

弊社では空調設備業者などの専門業者ではないので、大掛かりな専門的な調査は行えませんが、
このような簡易的な調査を実施することで一つの参考になったかなと思います。

臭気対策を検討する中で、脱臭装置を選定するまでに様々な工程、段階を踏んで装置選定を実施しております。
まずは臭気対策をご検討されている場合、弊社にお声がけいただき、ご相談内容から最適な対策方法のご提案を致しますので臭気対策に困ったらとりあえず弊社にご連絡をいただけますと幸いです。  

  

 

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