臭気判定士の免状更新について


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みなさま、こんにちは。
はじめて、本ブログをご覧いただく皆様、はじめまして。

このブログは、臭気対策の専門会社である、
株式会社共生エアテクノのスタッフたちが、
持ち回りで約10日に1話、更新しています。

今回の担当は、私、におい刑事こと代表の松林です。
今年度は臭気判定士の免状更新のタイミングなので、
それに伴い、「臭気判定士の免状更新について」
で執筆させていただきます。

想定しているコンテンツとしては、
1.におい刑事が働く共生エアテクノについて
2.臭気判定士の免状更新について
3.記事の執筆者
の順に書いていきます。

1.共生エアテクノについて
まず、弊社共生エアテクノについて書きます。
創業は2003年10月です。
私が起業(当時は有限会社)しまして、
それ以来、臭気対策業務のみに一意専心。

去年には創業20周年を迎えましたが、
特に式典もパーティもイベントもなく、
ひたすら日々、臭い問題と向き合い続け、
気が付けば今年(2024年)の9月30日で、
第21期が終了しました。

そうです、2024年10月1日~は、
第22期のスタートをこれまた、
ニオイというニッチで深い業務を、
日々是、勤しんでおります。

会社としては、脱臭装置の製造や販売はもちろん、
設置工事なども必要に応じて実施ますので、
管工事業と機械器具設置工事業を有しております。

また、脱臭設備などでは、電気的な知識も必要なため、
第2種電気工事士が在籍していたり、
 
電気工事士免許
 
脱臭プラントに伴うダクト工事の管理などのために
2級管工事施工管理技士が所属していたり、
室内の臭気を含めた環境対策も実施しているため、
作業環境測定士の資格保持者もおります。

そしてそれぞれが臭気判定士として、
・工場の臭気対策全般
病院のFA濃度対策
・室内の臭気問題対応
などなど、
日々、臭気対策の現場であれば、日本全国はもちろん、
タイを中心とした東南アジアまで、
弊社の脱臭技術や臭気対策のスキルが求められるところの
すべてをフィールドとして東奔西走しております。

2.臭気判定士の免状更新について
さて、臭気判定士は環境省管轄の国家資格となりまして、
5年に1度、免状の更新が必要となります。
私は、今年度が、ちょうどその更新のタイミングです。

国家資格を更新と聞いて、皆様は何を思い浮かべますか?
身近なところでは、運転免許証の更新でしょうか。
運転の技術を問われることはなく、運転スキルのテストもなく、
講習を受講することで更新が可能です。

逆に、たとえば税理士であったり、弁護士であったりは、
一度、資格を取得すれば更新制度はなくて、
ずっと資格を保有できるようですね。
(もちろん罰則規定等で免状はく奪などは別として)

私の場合は、特殊小型船舶の免許を取得していたのですが、
更新をしていなくて、今は失効していることを思い出しました。

何が言いたいかというと、免状更新があるということは、
メリットとデメリットがあると思うのです。

メリットとしては、きちんと活動している資格者である
可能性が高いということになります。

たとえば臭気判定士ですと、晴れて資格を取得したら、
免状ナンバーの末尾のアルファベットが「A」と表記されます。

最初の更新を無事、終えますと、新しい免状が「B」になります。
その次には「C」となり、Dとなり、Eとなり・・。

ちなみに、におい刑事は、現在「D」
 
臭気判定士免状 ナンバー末尾D
 
でして、
今年度の更新で「E」となります。
A~Dの4更新×5年間=20年間の間、
臭気判定士という資格保持者であることがわかります。

もし皆様が、臭気判定士を必要としてリサーチされるなら、
その検索するときの1つの考え方として、
この、免状番号の末にあるアルファベットが
何になっているか、もご参考になると思いますよ。

また、更新には何かしらのコストや手間がかかるので、
そこで更新をしない場合は、その資格が不要である等、
資格保有に対する必要性をふるいにかけることになる。
などももしかしたらメリットなのかもしれません。

デメリットとしては、上記の裏返しとなりますが、
更新のタイミングで、免状を更新しない
という人が出てきてしまうことかなと思います。

その理由としては、
まず、コスト的なところ。
臭気判定士の場合は、
・嗅覚試験の手数料に9,000円
・免状交付手数料に3,000円
と、最低でも12,000円が必要となります。

もちろん国家資格ですので顔写真も必要。
振込手数料や簡易書留なども合わせれば、
それなりのプラスアルファとなります。

業務として扱っているならばともかく、
そうではない臭気判定士にとっては、
「まあ、更新はやめとこか・・」となりかねません。

次に、手間的なところ。
嗅覚検査を実施しなくてはならないのですが、
検査機関を予約し、テストしに行く必要があります。

認定を受けた機関のほとんどが一般企業ですので、
つまり平日の日中しか対応していないことが多いです。
さらに、その機関もたくさんあるわけじゃないので、
立地条件が悪いと、受講しにいくだけで1日がかり・・
などの可能性もあり、これまた、
「まあ、更新はやめとくか」となりかねません。

ちなみに、嗅覚検査は一般の人でも自由に受けられます。
https://orea.or.jp/hanteishi/kyukakukensa/kensakikan-list/
↑に、一覧が掲載されていますので、
ご興味があったら嗅覚チェックをしてみてはいかがでしょうか。

今回、においデカは、
東邦化研株式会社
http://www.tohokaken.co.jp/index.html
様にて、お世話になりました。
とても丁寧かつ親切に対応いただきまして、
本当にありがとうございました!!
悪臭や臭気の測定や分析なども実施されており、
嗅覚検査のお部屋などもしっかり整えられてて、
大変信頼できる分析機関様とオススメできます。
ガスクロやシックハウスの原因物質の分析など、
お探しの場合はお問い合わせしてみてください。

そして、嗅覚試験のハードル。
嗅覚試験の方法としては、
・5種類のニオイ(基準臭)があり、
・それぞれ1つずつ、5-2法で嗅ぎ、
・5種類とも嗅ぎ分けられること。
となります。

参考までに、その5種類のニオイ分子は、
・イソ吉草酸
→蒸れた靴下の臭い(わかりやすい)
・スカトール
→糞尿臭(わかりやすい)
・メチルシクロペンテノロン
→プリンのカラメルのような匂い(わかりやすい)
・γ-ウンデカラクトン
→モモ缶のような匂い(めっちゃわかりにくい)
・β-フェニルエチルアルコール
→薔薇のような匂い(けっこうわかりにくい)
となります。
※個人的な感想です・・

なぜ、このような嗅覚試験を実施するのかというと、
もともとは、「部分嗅盲」じゃなくて
「正常な嗅覚を有していること」を確認するための検査です。
鼻がイイをチェックするとか、
落とすための試験じゃないんです。

しかし、上記のように、明らかに「嗅ぎにくい」
ニオイが存在するのです・・。

私の個人的な意見としては、
臭気判定士の試験に初めて合格したときの
2次試験としての検査であったり、
パネルを選定するための嗅覚検査ならば、
これで良いと考えますが、
臭気判定士を更新する条件としては、
ちょっと厳しすぎると思わざるを得ません。
 
嗅覚試験合格証
 
最低限、もっと嗅ぎ取りやすい濃度にする、
という必要はあるでしょうし、
もっと言えば、更新に必要なのは、
嗅覚検査じゃなく、経験値とか知識でしょ、
と声を大にして言いたいのです。

免状更新時に、同じ費用を払うなら、
においかおり環境協会がセミナーを実施し、
研修会などで知識をブラッシュアップするとか、
嗅覚検査じゃなく臭気判定技術講習会を受講することを
免状更新の必須にするとか、にすればいい。

とにかく、現状における臭気判定士
免状更新については、デメリットが大きすぎて、
臭気判定士を更新しない、できない、
という資格者が多くなってしまうと感じます。

公益社団法人においかおり環境協会には、
においデカは現役で活躍する臭気判定士の端くれとして、
切に、更新方法の改善を求めたいところです。

3.記事の執筆者
株式会社共生エアテクノ代表取締役。
1976年生まれ、愛知県の名古屋市出身。
趣味はスポーツと旅行。
一般企業を経て、2003年10月に起業。
1,000件/年ほど寄せられる臭気問題や悪臭苦情などの
ニオイ問題を全社全員で対応している。
臭気判定士の国家資格保持者。
におい・かおり環境アドバイザー。
におい刑事(デカ)®」として、過去100件以上の
テレビ出演をはじめ、メディア対応や、
商品やアイテムなどの監修も行っている。

SNSでの発信も日々手掛けており、
特にTwitterXはフォロワー数1.8万人であり、
https://twitter.com/nioideka
本業では対応できない範囲のニオイの話を発信中。

最近、Threadsも少しトライしてます。
https://www.threads.net/@nioideka
フォロー、励みになります!

主なメディア出演実績
https://www.201110.gr.jp/media/

Instagram
https://www.instagram.com/nioideka/

  
   
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㈱共生エアテクノの代表であります、通称「におい刑事(デカ)」のブログは こちら→https://ameblo.jp/nioideka/

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