臭気調査」カテゴリーアーカイブ

ベトナムで臭気コンサルテーション



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こんにちは
共生エアテクノチーム60hzの臭気判定士山田がお送りします。

夏です。暑いです。
汗かきの私には苦手な季節です。
何もしていないのに汗が止まらない。肥満が原因の一つとも言われますが、痩せる気配ありません。どうしたものか・・・。

さて今回のお話は海外出張
暑いのが苦手な私がベトナムへ出張してきました。10年くらい前にタイへ脱臭装置を設置に行った以来の海外出張です。タイが暑かったので、ベトナムも同じだろうと思っていたけど、それほど暑くなくて助かりました。
今回は臭気調査の為に行って来ました。
日本に限らず、ベトナムでも臭気の苦情があります。
当社はタイでの実績はありますがベトナムでは初めて。
私も初ベトナム。
ベトナムと言えば、

アオザイ
フォー
メコン川
ベトナムコーヒー
ベトコンラーメン

私の乏しい知識ではその程度くらいしかでてきません。

市街地は高層ビルが立ち並び、道は車とバイクでびっしり。
でも、街から少し離れただけで急にのどかな水田・畑の風景と変化します。水牛もいきなり現れます。

急激に経済成長しており、外資系企業がたくさん進出しています。そうなると今まで無かった臭気を感じたり、臭気以外の環境問題も増えていきます。
今回は、バリアブンタウという地区の工場群から排気される臭気が近隣だけではなく、広範囲に飛散しているので対策検討したいと相談を受けて、臭気対策コンサルテーションを実施してきました。
メンバーは、におい刑事とゆかいな仲間たち(3臭士)


日本から測定機材を持ち込んで、臭気採取を行い、現地のベトナム人女性に協力してもらい臭気測定を実施しました。

 

結果として、臭気は広範囲に強いレベルで飛散していることが分かりました。
脱臭対策はもちろん必要ですが、まずは臭気の規制を設ける事の方が先決かと考えます。

ベトナムに大気汚染防止法のような法律はあるのですが、悪臭防止法に相当する法律はまだありません。
ちなみに、タイには悪臭に対する法律があり、臭気判定士のような資格もあります。タイにおける弊社の協力会社の担当者が本資格を取得しております。
近隣諸国で臭気に関する法令化がある事で刺激になり、早くルールが作られる事を願います。

今回、ベトナムで臭気対策コンサルテーションを実施させて頂きましたが、タイや中国からも” target=”_blank”>臭気対策相談を受けております。
日本だけでなく、アジアからの臭気対策相談を承りますのでお気軽にご相談をして下さい。
それでは、また次回お会いしましょう。

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におい監視システムdeomoniによる臭気調査


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こんにちは! 悪臭スナイパーこと中丸です!

2月~3月にかけて、臭気対策コンサルテーション臭気調査オゾン脱臭と数多くのお問合せを頂いており、ほとんど毎日現場に出ているような状況でした。
そんな中で、弊社におい監視システムdeomoni」を用いた臭気調査の事例についてご紹介させて頂きます。

とあるオフィスビルの管理会社様からのお問合せで、オフィスフロアで不定期に雑排水系臭気が発生しており、対策をするにも原因がわからないので、調査をしてほしいとのご依頼でした。

ビルには中水処理設備が導入されており、中水処理室の排気とオフィスのOA取り入れが近くにある状況で、中水処理室の排気(雑排水系臭気)がOAから逆流しているのでは?という予想がたてられていました。

まずはその予想を検証する為に、OA取り入れ口とオフィス内に、におい監視システムdeomoni」を設置し、オフィス内に漂う臭いが、中水処理室の排気由来のものなのかどうかを検証する調査から始めました。

OA取り入れ口のdeomoniと、オフィス内のdeomoniの測定データの挙動が一致すれば、予想していた通りの状況であったと立証する事ができます。
立証できれば、OA異臭対策として、活性炭狂着フィルターと言った、脱臭フィルター設置の対策をご提案できるわけです。

におい監視システムdeomoni」は、におい監視を目的としたにおいセンサーで、臭気のレベルを独自の数値として表示します。得られたデータはzigbee無線でPCに送信され、リアルタイムに臭気状況を把握する事ができ、ログもPCに保存されていきます。
100V電源さえ確保できれば、24時間365日、臭気が監視できるようになるというわけです。

今回の現場では、数日間センサーを設置させて頂き、後日データを確認する事と致しました。常に測定データを見てなくてよいというのもこのシステムのメリットです。メールによる発報システムも搭載しておりますので、実際の監視の現場では、異常な臭気が発生した場合、関係者に直ちにメールでお知らせを発信する、といったような運用も可能です。

さてさて、今回の現場での結果は

・・
・・・
じゃん!

縦軸が臭気のレベル、横軸が時間です。赤線がOA取り入れ口、青線がオフィス内のデータとなります。
一目瞭然ですが、センサーの挙動は一致しておらず、オフィス内に漂う臭気は何か別の原因があるという事が判明しました。

ここからは臭気調査の話となるので割愛をさせて頂きますが、無事、調査により別の原因を発見する事ができました。
原因は隣接するお部屋(これも存在が忘れられた箇所でしたので発見が難航しましたが…)の排水トラップの封水切れによるもので、封水をする事で解決ができました。
フィルター設置のような大掛かりな対策をする事がなく、無事に問題を解決する事ができましたので、お客様にもご満足いただけた結果となりました。

今回のように、臭気判定士の経験や鍛え抜かれた勘だけでなく、あらゆる道具を駆使して臭気調査を行い、臭気の発生原因を突き止めていくのが、弊社臭気調査の強みです。
原因不明の臭気に悩まされている読者様がおられましたら、ぜひ、弊社までお問い合わせください。

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敷地境界線での臭気測定について


いつも本ブログをご覧いただいている皆様、ありがとうございます。
工場の排気臭対策をメインに行っている臭気判定士の原田がお届けいたします。

今回は、敷地境界線での臭気測定についてご紹介致します。

現在、日本国内には悪臭防止法という法律があり、全ての事業所に対し周辺住民への
生活環境の保全につとめる事を目的としたもので御座います。

生活環境の保全が害された場合、周辺住民は事業所又は役所に苦情を申し立てます。

その時に、悪臭防止法で制定された規制値を超えているかなどを検査する必要があり、
規制値を超えている場合は規制値以下にするために臭気対策を行わなければなりません。

悪臭防止法という法律は、事業所の敷地境界線にて規制値が定められており、規制値は
大きく分けて2種類御座います。

1)特定悪臭物質22物質による規制

2)複合臭気を計測する臭気指数(臭気濃度)による規制

上記2種類の内どちらかで規制をされております。

 
1)特定悪臭物質22物質による規制

特定悪臭物質とは、不快な臭いの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質として
22物質を指定しております。
アンモニア、メチルメルカプタン、硫化水素、硫化メチル、ニ硫化メチル、トリメチルアミン、
アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、
ノルマルバレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、イソブタノール、酢酸エチル、
メチルイソブチルケトン、トルエン、スチレン、キシレン、プロピオン酸、ノルマル酪酸、
ノルマル吉草酸、イソ吉草酸

各物質において、敷地境界線での規制値を設けられております。

 
2)臭気指数(臭気濃度)による規制

三点比較式臭袋法

三点比較式臭袋法


臭気指数の測定方法は、三点比較式臭袋法によって算出されます。

3つの無臭の袋を用意し、一つの袋に対象臭気を注入し、どの袋に臭気が入っているかを
当てていく作業を行います。

当たったら更に薄めて・・・といった作業をにおいを感じなくなるところまで進めます。
実際にわからなくなった時に対象臭気を無臭の空気で何倍に希釈したかを計測し、
臭気指数を算出する方式となります。

臭気指数による規制は、様々な臭気が複合している状態を人間の鼻によって計測する方法となり、
周辺住民の悪臭に対する感覚と一致しやすいため、優れた測定方法と言えます。

特定悪臭物質22物質は、人間の鼻で感じる物質が40万種あると言われている中で代表的な
22物質のみ規制をしている状態です。

その為、規制値を守っているのに臭気クレームが無くならないなどのケースに遭遇します。

実際に周辺住民が感じる臭気の程度は、22物質での規制で解決することが難しく、臭気指数による
規制に切り替えている自治体が増えていっております。

弊社では敷地境界線で臭気を採取し、臭気指数の測定を行うことができます。
最近よく頂く測定業務としてまして、「クレームになる前に自社の臭気の状態を把握したい」、
「脱臭装置を新設したから敷地境界線での効果を検証したい」、「本当に自社から発生した臭気が
周辺に拡散しているのか」など測定業務の依頼を多くいただいております。

敷地境界線で臭気を採取 臭気指数の測定

敷地境界線で臭気を採取(臭気指数の測定)

様々な情報を把握することが可能となる

敷地境界線で臭気を採取(臭気指数の測定)

敷地境界線での測定を実施することで、実際に周辺に臭気をどの程度拡散させてしまっているのか、
どの部分から臭気が流れてくるのか、どのような臭質なのか、規制値を超えているのか、などなど、
様々な情報を把握することが可能となります。

臭気が気になるようになったら、一度お問い合わせを頂ければ幸いです。

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ビジネスホテルも戦場です


いつも本ブログをご覧いただいている皆様、こんにちは。
病理検査室のホルマリン対策をメインに行っている
臭気判定士の佐藤がお届けします。

前回、局所排気装置の点検の事を途中まで説明しておりましたが、
気分が変わって今回は臭気調査のお話しです。

先日、某ホテルの臭気調査を行ってきました。
ホテルでの調査は過去何度も経験しておりますが、そのたびに原因や臭気の質が違い、
私の中では鬼門の一つです。
そんな中で、過去あった難しかった調査のお話し。

場所はホテルのスイートルーム。
雑排水系臭気がうっすら漂うお部屋。
調べてみても、特に強くにおいがする場所がありません。

雑排水系臭気がうっすら漂うお部屋

雑排水系臭気がうっすら漂うお部屋

早速トレース調査を実施。
衛生配管に専用の薬剤を流し、センサーに反応が来るか確認します。
センサー反応があったら臭気発生原因の可能性大なのですが、反応がありません。

衛生配管に専用の薬剤を流し、センサーに反応が来るか確認

センサーによる臭気確認

色々と悩んだ挙句、衛生配管がない場所もチェック。
すると、部屋の片隅の天井裏でセンサー反応が。

部屋の片隅の天井裏でセンサー反応が

部屋の片隅の天井裏でセンサー反応が

全体的に高い数値が出ていますが、
ある場所にセンサーを当てると急激に高くなるのがわかります。

その後、図面などから設備屋さんに確認してもらい、においの発生源を見つけることができました。
衛生配管があるところに必ず原因がある、と思っていると解決できない現場でした。

臭気調査や脱臭作業カビ対策はもちろん、
ホルマリン対策でお困りでしたら、
ぜひ弊社共生エアテクノまで!
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臭気の評価でお困りの事があれば弊社まで


 
こんにちは! 悪臭スナイパーこと中丸です!

最近よく臭気測定についてお問合せを頂きますので、臭気測定について
ブログを書きたいと思います。

臭気判定は主に、脱臭工事の前後の効果測定や、消臭製品の効果測定、
室内各所における臭気状況の把握をしたい時等に臭気判定のご相談を頂きます。

臭気判定は
・人間の鼻の感応による測定
→6段階臭気強度表示法
→臭質の判定

・においセンサーによる機械による測定
の2通りで行います。

・人間の鼻の感応による測定方法
○6段階臭気強度表示法
6段階臭気強度表示法を用いて臭気をclassifyします。
においの強さを6段階に分け、0から5までの数値で表示したものを
6段階臭気強度表示法と呼びます。
人間の鼻の感応で、臭いの感じ方を数値で表すものです。

ここで臭気強度1は検知閾値、臭気強度2は認知閾値に相当するもので、
検知閾値は何か臭いがあるな(=検知)したとき
認知閾値はこの臭いがあると認められる(=認知)とき
と覚えておくと覚えやすいかなぁとか思ったり思わなかったり・・・。

上記に加え、現場や対象物によっては、
臭質や快不快度の評価を加える事によって臭気を評価します。

人間の鼻の感応による測定

人間の鼻の感応による測定

・においセンサーを用いた測定方法
においセンサーは空間にある臭気の量を数値化する測定機です。
弊社では以前ご紹介をさせて頂いた、deomoniやneoΣを用いて測定を行います。
他の箇所や外気を基準として、臭いを数値として比較する事ができます。
センサーについては以前の記事も併せてご覧ください。
https://kyosei-staff.com/sensor20160108

においセンサーを用いた測定

においセンサーを用いた測定

さらに数値として厳密に臭気を評価したい場合は
3点比較式臭袋法による臭気濃度の測定、
臭気にどのような化学物質がふくまれているのか知りたい場合は、
検知管やGC-MS (ガスクロマトグラフ/質量分析計) 等による物質濃度測定が有用です。

人間の鼻と機械による測定から得られたデータによって臭気の評価を行い、
その結果を元に効果的な脱臭対策のご提案などを実施させて頂いております。
臭気の評価でお困りの事があれば、弊社までお気軽にご相談ください。

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