スクラバー脱臭装置消臭剤添加による効果について



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いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、臭気判定士の原田が担当です。

今回は既存スクラバー脱臭装置消臭剤添加による効果について
ご紹介させて頂きます。

弊社では、対象臭気に合わせて様々な消臭剤を取り揃えており、
各工場様より発生する臭気に対して都度最適な消臭剤を選定しております。

某化学工場様より、新たな化学物質を合成し、製品化する際に発生する臭気に対して有効な方法がないかご相談を頂戴しました。

弊社内でも聞いたことのない、過去に臭気を嗅いだことのない臭気であったので、
どのような特性、臭質なのかが不明な状態でした。

現在は水スクラバーで排気処理を行っているが、敷地内の事務所からクレームが出るほどの臭気が発生し、困っているとのことでした。

脱臭装置に対する新たな予算も取れないため、既存スクラバーを有効利用した脱臭方法をご希望頂きましたので、まずは「消臭剤の選定テスト」を実施しました。

本テストは、対象臭気と消臭剤を99.99%接触させて、効果を検証するテーブルテストとなり、
様々な消臭剤を通過させて一番効果の高い消臭剤を選定するテストとなります。

そもそも、消臭剤が対象臭気に対して効果があるのかを事前に確認しておく必要があり、
効果のない消臭剤をスクラバーに投入するといった無駄な時間、費用の発生を抑えるために必要なテストとなります。

対象臭気があれば、弊社オフィス内でも実施が可能ですが、今回はどのような施設からどのような臭気が発生するかを確認するために現地訪問をさせて頂き、テストを行わせて頂きました。
 
 
消臭剤接触装置概要
 
 
5種類ほどの消臭剤をテストし、効果の体感を実施し、最適な消臭剤がどの消臭剤であるかを比較することができました。

最適な消臭剤が選定できた後、次回は実際に既存スクラバーへ消臭剤を投入し、効果の検証を実施することとなりました。

過去に臭気測定を実施したことがないとのことでしたので、スクラバー通過前、通過後の臭気を採取し、三点比較式臭袋法により臭気濃度(臭気指数)を算出しました。
 
 
臭気判定士
 
 
測定を行いました結果、原臭臭気濃度が1,000,000を超える高濃度臭気であることが判明し、
仮にスクラバーで90%の脱臭を行っても、臭気濃度100,000が残る臭気が発生していることを確認致しました。

結果としては、高濃度臭気のため、既存スクラバーの改良だけでは目標とする脱臭効果を得ることができないため、その他脱臭方式を見直す必要がある結果となりました。

今回のテストでは、消臭剤だけでは対策をすることが困難な結果となりましたが、事前に本テストを実施することで対策目標を達成することが出来るか検証することが可能です。

本結果をもとに、新製品の製造に伴い脱臭装置の予算案の見直しを実施するために社内で検討することとなったとのご報告を頂戴しました。

ご要望にお答えできる結果とはなりませんでしたが、臭気測定を行い、臭気を数値化し、
目標をクリアできるか検討を行い、弊社では様々な脱臭装置のご提案が可能となりますので臭気対策でお困りの際は、弊社へご相談頂けますと幸いです。

 
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