いつも本ブログをご覧いただいている皆様、お世話になります。臭気判定士の原田です。
今回は新工場建設時の事前臭気対策相談についてご紹介致します。
弊社は臭気対策専門会社として20年目となり、創業当初から臭気対策をメイン業務として取り組んできました。
過去の事例では、工場から発生した臭気が周辺住民様、周辺工場から臭気苦情が発生したため、対策を行いたいという内容が多くございました。
ここ最近では臭気発生することは把握されており、苦情が出る前に事前に対策を行いたいという企業様が非常に増えてきていると感じております。
今回ご紹介する内容についても、事前に臭気対策を検討したいという企業様からの相談内容となっております。
依頼者様は香料を製造される企業様で、現在は山奥の工業団地内で操業されており、
現時点では臭気苦情などもなく臭気対策は一切していない状況となります。
香料の増産に伴い、現在の工場では手狭になったことから他県に移り、大きな新工場を建設予定をされておりました。
新しい建設予定地の付近に、住宅、小学校があるため、工場から発生する臭気が周辺に影響を与えないよう設計段階から対策を行いたいと相談を頂戴しました。
建設予定地の周辺状況、工場内臭気発生個所、屋外排気系統数などを確認し、
まずは既存工場の臭気発生レベルを把握することから開始するようご提案させて頂きました。
今まで臭気苦情とは無縁だったため、過去に臭気測定を行った実績がなく、
排気口からどのくらいの臭気が発生し、工場から何m先まで臭気が飛散しているかなど把握できていない状況でした。
弊社ではまず臭気対策コンサルテーションを実施し、工場から発生する臭気の状況を把握することを推奨しております。
実際に既存工場で臭気対策コンサルテーションを実施すると、周辺800mまで臭気が飛散していることが確認でき、新工場を建設した場合、周辺住民様、小学校へ強い臭気が到達することが判明しました。
新工場の敷地境界線で臭気規制の規制値以下を達成するには排気口から発生する臭気を90%以上脱臭する必要があることが判明しました。
この結果を受けて、新工場建設時に脱臭装置の設置を検討することになりましたが、どのような脱臭装置が適切か相談を頂戴し、排気風量、稼働時間、臭気の質、臭気の強さから活性炭による臭気対策をご提案させて頂きました。
その他脱臭装置のご案内も可能となりましたが、お客様のご希望など加味して活性炭での臭気対策を検討することになりました。
弊社では活性炭脱臭装置としてデオキーパー脱臭装置を設計製作しております。
デオキーパー脱臭装置は複数ラインナップがあるため、様々な状況に応じて最適な機器を選定しております。
デオキーパー脱臭装置は小型のテスト機がございますので、実際の排気臭気に対して各ラインナップの条件で臭気を通過させることでどの程度臭気が低減するか検証することが可能となっております。
本件でのテスト結果では、一番小型の条件でも臭気がしっかりと除去できたため、
フィルター式デオキーパー脱臭装置を設置することになりました。
現在新工場設計段階となるため、デオキーパー脱臭装置も建設時に取り付けて頂けるよう工事業者様との打ち合わせも実施させていただきました。
脱臭装置設置後の周辺への影響は敷地境界線の外で無臭レベルになる結果となったため、
活性炭を定期的に交換し、効果を維持していただくことになります。
実際に運用段階となった場合は再度臭気測定を実施し、活性炭の交換頻度を見極める作業を実施予定となっております。
今回のように臭気苦情が起こる前に自社工場の臭気発生状況を把握し、場合によって対策を実施されることは企業イメージとしても、実際に周辺に住まわれている住民様にとっても非常に大切なこととなります。
まだ過去に臭気測定を実施したことがない、どのような脱臭装置が必要かわからないなど臭気対策でお悩みでしたら一度弊社までご相談頂けますと幸いです。
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㈱共生エアテクノの代表であります、通称「におい刑事(デカ)」のブログは こちら→https://ameblo.jp/nioideka/
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